おとら狐
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おとら狐

種族 キツネ
出典 郷土研究
日本/愛知県
関連 犬神、狐憑き

ハク・ロク・グンの豆知識

おとら狐「げ、山犬」
ロク「???」
おとら狐「山住神社では狛犬までも山犬だというではないか」
ロク「山犬!なんかカッコイイな!」
おとら狐「こ、こら!はしゃいでこっちに来るな!」

エピソード


おとら狐には孫娘がいて、その孫娘もおとらと名乗り、多くの人に憑いたという話がある。愛知県長篠城の稲荷社の使いであった。長篠の戦いを見物していたところ、流れ弾が左目に当たってしまう。また、川で昼寝をしていたところ、猟師に左足を狙撃されてしまう。長篠の戦いの後、稲荷社が人々から放置されて廃り、人々の行いを恨んで人に憑りつくようになった。憑りつかれた人は、左目から大量の目やにを出し、左足の痛みを訴える。そして長篠の戦いの話や、おとら狐自身の話を、憑りついた人の口を借りて語り出す。病人に憑くことが多く、生魚を食べだしたり一晩中踊ったり、元の人間ではあり得ない行動をする。おとら狐を取り除くには、陰陽師や修験者に祈祷を頼み、それでも効果がなければ犬神(秋葉山の山住様)を迎えると必ず離れる。犬神を頼る場合は儀式のような準備が必要であったり、家族や飼っている動物の名前を全て挙げて願う必要がある。名前の挙がらなかった者はおとら狐の被害に遭ってしまう。 おとらという娘に憑いていたところを目撃され、おとら狐と呼ばれるようになった。油揚げと赤飯が好きらしく、おとら狐を祀った祠にお供えされている。



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