玉藻前
ホームへ
図鑑(名前順)へ

玉藻前

種族 キツネ
出典 御伽草子、絵本三国妖婦人伝、絵本玉藻譚など
日本、中国、インドなど
関連 九尾の狐、妖狐

ハク・グン・ロクの豆知識

ハク「あ、あれは!」
玉藻前「あら、可愛らしいキツネさんね。お食事でもどうかしら?」
ハク「あわわわわ」
グン「目を覚ませ!絶対悪いこと企んでる顔しているぞ!」
玉藻前(ちっ)

エピソード


平安時代末期、美しい女性に化けて鳥羽上皇を惑わせた九尾の狐。 日本に来る前に、殷の時代から中国やインドで多くの王を惑わし、残虐な行為や悪行をして国を滅ぼしてきた。
藻女(みずくめ)という少女として、子のない夫婦に育てられ、18歳で宮中に仕えることになる。 そして鳥羽上皇に仕える女官になり、玉藻前(たまものまえ)と呼ばれる。 美しさや博識さから、鳥羽上皇に寵愛される。 しかし、それから鳥羽上皇は体調が悪くなっていく。 陰陽師、阿部泰成に見てもらうと、玉藻の前は九尾の狐であると見破られ、正体をあらわす。九尾の狐は逃げ出した。
その後、那須野(栃木県)で九尾の狐が人攫いをしていると報告を受け、阿部泰成指揮の下、武将を集めて討伐軍を派遣した。 一度は九尾の狐の妖術で敗退したが、対策を練って次第に九尾の狐を追い詰めた。 九尾の狐は娘に化けて、武将の夢の中で助けを乞うが、武将は弱っていてチャンスだとみて攻撃を行い、 とどめを刺すことに成功した。すると九尾の狐は毒を放つ巨大な石に変化し、近づいた人や動物の命を奪うようになった。 その毒石は殺生石(せっしょうせき)と呼ばれる。 時が流れ、話を聞いた玄翁和尚(げんのうおしょう)がお経を唱えると、殺生石は破壊され、各地へ飛び散っていた。



前のページにもどる